「ミュウツー」が思いっきり疲れる物だったのでこれはどうかな、と警戒(笑)しつつ借りてきました。

舞台はオレンジ諸島の島のひとつ、アーシア島。島にたどり着いたサトシは島のお祭りの主役の一人に選ばれてアーシア島の周りの3つの小さな島を巡ることになった。アーシア島には世界の海流の発生源があり3羽の珍しいポケモンによってそのバランスが保たれていた。しかしコレクターのジラルダンという人物がその3羽とバランスが崩れて世界が危機になったときに現れるという幻のポケモン「ルギア」を欲して行動を開始。海流の流れが止まり世界中で異常気象が起こりはじめる。この危機を治める方法がお祭りの主役としての行動にあると知ったサトシたちは世界を救うために立ち上がる…のかな?(笑)

「ミュウツー」と比べると凄く見やすい映画です。今までのポケモン映画の基本は「ミュウツー」ではなくこの「ルギア」なのではないかと思うくらい。
日本でも海外でもこの映画が一番好きって言う人を良く見かけるのも分かる気がします。耳に残る音楽。可愛らしいゲストキャラ。ジェットコースターに乗っているようなアクションシーンが沢山。ゲストの美少女とカスミのちょっと気になる会話。伝説ポケモンの背に乗り大空を飛行する、そして世界を救っちゃう主人公(笑)。ポケモン映画の中でも一番スケールの大きいお話ではないかと。
しかし「ミュウツー」とはまた別の意味でポケモンらしくないというか…サトシくん、世界救っちゃってますよ(^^;ただこれはスタッフもやりすぎだと感じたのか最後の方でサトシのママが世界を救った事を褒めずに「危ない事をした」と叱り、「あなたのなりたいものは何?」と尋ねサトシに「オレがなりたいのは(世界を救う勇者じゃなくて)ポケモンマスターだよ」と答えさせている。実際その後の映画の話はすべてスケールが小さいお話ばかりなのでこれはまぁ特殊なケースのお話って事なのかな。
でも主人公が思いっきりヒーローしているので口当たりはいいですな。もし他人にポケモン映画を見てみたいので1つだけ紹介してくれと言われたら私は「ジラーチ」ではなくこの「ルギア」を推すかもしれない。普通に楽しめる映画だと思います。

さて見ていない映画は今のところ「セレビィ」だけとなりました。この映画一応英語版のDVD持っている(^^;うえに昔TVでラストの部分だけ見ちゃったんですよね。「ほほー、ポケモンの映画ってこんなお話やっているんだ」とちょっとびっくりした覚えがある…というか最後のネタバレが分かっている状態で見る事になるので気に入るかなぁ…(^^;
現在の私のポケモン映画ランキングは
1位 ジラーチ
2位 結晶塔
3位 ルギア
4位 ラティオス&ラティアス
5位 ミュウツー
6位 デオキシス
なのですが「セレビィ」がどこに入ることになるか、「ミュウ」はどうなるのかそれなりに楽しみではあるんですが。

追記

ひとつ気になったのがサトシのママさん。一応「結晶塔」でもメインで出て来るがこの映画でも「息子が異常気象の中心地にいる」といってアーシア島にやってきてしまう。現在のAGでは映画どころか本編では現在EDのみという出番の無さなのだが無印時代は本当によくサトシに関わっている。「ミュウツー」のED歌でも思ったのだが首藤氏がメインで関わっていた頃のポケモンには「ママの視線」ともいうべきものがあるように感じる。10歳にして成人扱いのこの世界だけど、サトシはまだ子供でどこか高いところから母なるものが見守っている(「お母様がみてる」ってか?(笑))、というような。小説版でもママさんの出番はある意味サトシより重要な気がしたし。
AGでサトシのママの出番がないのは地続きだったカントーとジョウトと比べホウエンは海を渡った遠い場所なのでそうそう出すわけに行かないというのもあると思うし、無印時代と比べてサトシが精神的に成長している分、彼の母離れが始まったとも言えなくも無い。もちろん単にスタッフが出し忘れているとかお母さんの話をやっている暇がないとかだったりするのかもしれないけど(^^;
ジラーチのED歌も母親の心を見出せないわけでもないが、子供よりも自分の心情を歌った物に聞こえるので「母の視線」はそれほど感じない。ハルカがマサトに対して母親代理をしているとも言えなくも無いが彼女は初心者という位置付けもあるので強力な母性を発揮しづらいキャラだと思う。逆に言えばハルカという未熟なママがいる…実際ゲームのポケモンではゲットしたポケモンに対してプレイヤーは「おや(親)」と表示される…低い視点での「ママ」ともいえる存在がいるのでグレートマザーは存在しにくいのかもしれない。
…考えすぎですかね(^^;

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